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「老後までに2,000万円」に対して私たちができること

突然ですが、
「くらやみのゾウ」という絵本をご存知ですか。

 

ペルシャの古い詩がベースになっているお話しです。

ある日、金持ちの商人が
ゾウをインドの村に連れてきます。

暗がりの蔵に入れられたゾウの身体を
村人たちがペタペタ触っていきます。

ゾウを見ることができない村人は
「へびみたい」とか
「木の幹みたい」などと騒いで、
自分の意見を曲げません。

くらやみのゾウ
この絵本のように、
人は自分が見ているものを信じます。

今回、「老後の暮らしに2000万円」という
それこそ「騒ぎ」を見て
私は真っ先にこの物語を思い出しました。

 

絶対読んでほしい「人生100年時代における資産形成」レポート

まず、金融審議会のレポートはこちらです。

「人生100年時代における資産形成」

麻生大臣が「報告書を受け取らない」などと
異例中の異例な発言をしたので
いつまでこのレポートがネット上に残るかどうかわかりません(笑)。

ですが至極真っ当なことを言っていると思うので、
みなさんに早めの一読をお勧めします。

 

特に気にしてほしいポイントは以下の3点。
相変わらずざっくりなまとめです(笑)。

・少子高齢化が進む日本では年金などに頼るのは無理が出ている
・日本人はただでさえ預貯金好きなので、資産があまり増えていない
・iDeCoやつみたてNISAで資産形成しよう(できるだけ早くね)

 

いきなりショッキングな内容から始まる金融庁のレポート

こちらのレポート、「日本人の高齢者の平均所得が主要国の平均以下」というショッキングな出だしで始まります。

 

トヨタのトップ豊田章男会長が、「これから終身雇用を守っていくのは難しい」
などと公の場で発言したり

ジャパンディスプレイが工場を一部閉鎖したり

日本の経済力の低下に薄々気づいていた人は多かったと思いますが、
こう書かれてしまうと確かに少し悲しくなりますよね。

それに追い討ちをかけるように
年金だけでは不十分だと言っているわけです。

日本、ドイツ、イギリス、アメリカ、フランスの高齢者の所得の内訳を比べた場合、
公的所得が一番低いのが日本です。

年金制度(公助)の信頼性はどこへ?

それで皆さん、
「え?何?年金払っても安心できないじゃん」
と怒っているわけですよね。

「いよいよ自己責任社会が到来する」
「年金を信頼できないなんて、支払い損だー」
「国民に元本保証がない投資を勧めるなんてー」

などなど。

野党(立憲民主党)の主張

立憲民主党の国会情報アカウント(Twitter)ではこう語っています。

小泉政権のときに「100年安心」と言っていました。その後情勢が変わっても「100年安心」と言い張っている。これはアウトだと思います。 安倍総理はアベノミクスで「株でどんどん年金が増える」と言っていました。民主党政権のこともブツブツ言っていますが、民主党政権はリーマンショックの後です。

 

「100年安心」との主張を辻元さんは「安心、安心詐欺」といつもどおり、刺さるネーミングで批判されていました。^^;

 

私は「安心」という言葉は「(年金額はともかく)年金制度は100年間続くよ」
と解釈していて、そういう意味では詐欺ではないと思っています。

 

ただ「株でどんどん年金が増える」というのは「まさか〜本当に言ったの?」と驚いています。

せやろがいおじさんの主張(笑)

いつも例えがわかりやすいので、楽しみながら視聴しています。^^

今回の「『蓄え作りや、税金上げるけど』、って太らなアカンで、飯減らすけどみたいなもん」という例えは秀作(笑)。

年金制度の限界を認めたお偉いさんに一言【せやろがいおじさん】

政府の対応

このニュースがあまりにも衝撃すぎたので、
安倍総理も金融庁の試算が

不正確で、誤解を与えるものだった

と釈明したそうです。

前述した麻生総理の発言からも金融庁に矛先が向けられている感じがします。

テレビのコメンテーターが「金融庁は財務省や厚労省のように忖度しないんですね」
と言っていました。^^;

ちなみに立憲民主党の枝野代表は

「レポートそのものが悪いのではなく、それをなかったかのようにするところがおかしい」

と話されていました。

 

レポートの作成者の主張

今回のレポートを作成したワーキンググループのメンバー(経済に詳しい大学教授やエコノミスト・弁護士など12名)のお一人、セゾン投信を設立された中野晴啓さんのブログを私はいつもInoreaderで読んでいるのですが、今回、悲壮感を通りこしてお怒りの様子。

確かに1回2時間半のMTGを12回も重ねてできた報告書を「なかったもの」とされると
意気消沈していまいますよね。

 

投資をギャンブル的投機行為としか理解出来ぬうえに、政府にすべて面倒をみてもらうことが当たり前との思考停止が蔓延した国民カルチャーのままでは、日本の生活者の多くが茹でガエルの如く、気づかぬままに今より貧しい人生を選択せざるを得ないことになります。

『高齢社会を生き抜くには』
高齢社会を生き抜くには6月6日(木) 金融庁が公表した金融審議会市場ワーキンググループにより纏められた「高齢社会における資産形成管理」という報告書がすっかり物…

 

このように、年金をアテにしていた人、それが難しくなったと正直にレポートに書いた人、参院戦を前にして攻防を続ける政治家たち、それぞれの立場で物の見方が変わります。

まるでゾウの一部を触って、
それぞれの意見を述べているように。

 

では、私たちは一体どうすればいいでしょうか。

 

2000万円ショックに立ち向かうために私たちができる2つのこと

基本、私は金融庁が出した報告書はそれほどひどいとは思っていません。

 

むしろ、正直に述べてくれてありがたいとさえ感じています。
政府にはこの報告書としっかり向き合ってほしかったです。

 

ですから、老後2000万円は必要というスタンスで以下のことを述べます。

 

1. 参議院選挙であなたの大事な一票で意思を示す

え?いきなり選挙の話?
と思われましたか?

年金は私たちの大事な暮らしの一部です。

私は政治の役割は国民の暮らしを守ることだと思っています。

ですからそれに不満があるときは選挙で一票を投じることで自分の主張をしています。

今回の件は資産運用&年金の話なのですが、参院選を目の前にした政府があれこれ火種を消そうとしているので、政局の話になっているのは実に残念です。

でも、そのやり方に納得できない方は参院選で野党が立てた候補者に投票すればいいですし、「いや、政府も頑張っているし、野党は信頼できない」と思われる方は与党候補に票を投じればいいのです。

2019年の参院選、投票日は7月21日です。

2. これを期に投資を学び、お金の知識を身につける

マネーレッスン@東京で講師を務めました

このワーキングレポートは年金じゃ足りないからiDeCoつみたてNISAを始めましょうという提言で閉じています。

セミナーやCMなどでこれらの名前を聞いたこと、ありませんか。

でもなかなか始められないという方も多いかも。

せっかくのチャンスなので、iDeCoやつみたてNISAに限らず、投資商品には何があるのかを調べてみてはいかがでしょうか。

投資=ギャンブルだと思わないことがマネーリテラシーを高める初めの一歩です。

ちなみに私のつみたてNISAに関する意見はこちら。

私が「つみたてNISA」を利用していないワケ
こんにちは。「わたしが宝くじを購入しないワケ」に引き続き、「〇〇しないワケ」第二弾です。今日のテーマはつみたてNISAです。 投資の王道は「長期・分散・積立」と言われています。 「長期」はおそらく20年ほど。「分...

さいごに

今回の試算のモデルケースは夫65歳以上、妻60歳以上の無職・持ち家ありでした。

総務省の「家計調査」や厚生労働省「平成30年度の年金額改定」など複数の統計から導かれています。

でも今は男女とも未婚の人、シングルペアレンツの人、自営業で65歳以上で頑張っている人、いろいろなパターンの人がいます。

ですから、モデルケースの例があくまでも「モデル」。
平均ではありません

特に厚生年金の受給者と国民年金しかもらえない人の公的年金の収入はあきらかに違います。

もしレポートの改正があるのであれば、それらを考慮したものを出してほしいものです。

 

本日は長い文章になりました。過去最高かも(笑)。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

追伸「マネーレッスン」の動画販売?

1月に開催した初心者向けマネーレッスン、
現在、動画販売に向けて水面下で動いています(怪しくないですよ 笑)。
確定しましたら、お知らせしますね。

 

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