最初はこのブログのタイトルを「iDeCoの3つのデメリット」とする予定でしたが、デメリットと言えるほどではないなと考え直しました。デメリットがメリットになる場合もあるので。
ただ、iDeCoはメリットだけではないことは確かなので、この制度の以下の「注意点」をお伝えします。
- 国民年金を10年以上収めていないと利用できない
- 60歳まで引き出せない
- 色々と自分で決めることが多い
*情報はすべて2019年9月現在のものです。おそらくこれからどんどん改正されるのではと予想しています。
*このブログ記事は主に国民年金第1号の方に向けての内容となります。
1. 公的年金を10年以上収めていないと加入できない
iDeCoは公的年金を補完するため、自分で積み立てる年金です。正式名称は「個人型確定拠出年金」で、iDeCo自体は投資商品ではありません。
20歳から60歳未満まで加入(=積立て)できますが公的年金を収めていることが第一条件です。公的年金に未加入の方は現状入れない仕組みです。特に国民年金第1号の方(自営業)はまず、自分が年金を収めているかどうかを確認してください。
しかもiDeCoの加入条件の一つに10年以上年金を収めていることがあります。50代の人が要注意となりますが安心してください。加入期間が足りない場合は、受給年齢を60歳以降にずらして受給できるようになっています。
iDeCo加入期間と受給年齢
55歳の人がiDeCoに加入した場合、「4年以上6年未満」に該当しますから、63歳から受給できるということになります。
ただ加入資格は60歳で失うので、60歳からの3年間は掛け金を拠出することはできません。運用指示者という形で商品のスイッチングなどはできます。
お金をどう貯めるかはその人の性格や家族構成などで変わってきます。iDeCoは長期投資という商品性から40代後半〜50代の方は少し考えたほうがいいでしょう。
ただ私個人は20代でiDeCoをスタートするのも少し早いと感じています。
その理由は…
2. iDeCoは60歳まで引き出せない&途中解約不可
iDeCoは60歳まで引き出せません。
長期投資を目的としているからです。
長期投資というのは投資の世界でよく言われている「少額・長期・分散」の一つ。少額でスタートして、それをできるだけ長く続けるというものです。
*「分散」に関しては以下の記事を参考にしてください。

銀行でもiDeCoを扱っているので、普通預金のように好きなときに引き出せると思ってしまいがちですが、商品性がまったく違います。
正直、20代だと自分が60歳になるまで日本にいるのかどうかもわからない人もいるかと思うんですよね。そのような場合、iDeCoへの加入は慎重に考えたほうがいいでしょう。あと途中解約もできないこともご留意ください。
3. 色々と自分で決めることが多い
iDeCoは公的年金に上乗せされる「自分年金」だと先ほど書きました。ですから、一度設定すると自動的に引き落とされ、お金が貯まっていくというイメージをお持ちの方もいるかと思います。
でも、少なくも以下のことは自分で決めないとスタートできません。
iDeCoを扱っている金融機関は多いのですが、手数料や運用商品が異なります。「いつもの銀行に勧められたからその銀行で〜」という方も手数料で損をしないよう、あらかじめチェックされてくださいね。
そして「自分で決めること」の中で一番大切なことは
です。
iDeCoの投資先は主に投資信託となります。元本割れしない定期預金なども少しありますが、わざわざ手数料を支払って金利の低い商品に投資する必要はありません。ですから多くの人が投資商品を選ぶことになります。
ここで初めて「株って?債券って?インデックスって?」と疑問符の渦にのまれる人もいるかも。
選ぶのが難しい場合は「バランス型」というものを選ぶという選択肢もありますが、将来、マイナスが出た場合などは商品の選び直しも必要になってくるので、人任せにはできないということだけは覚えておきましょう。
参考記事

最後に(多少は勉強しましょう♪)
いくつか注意点を書きましたが、iDeCoにはメリットも多いです。自分に合うかどうか慎重に考えて始められてくださいね。
楽して儲かるというのは投資の世界ではないかと思います。多少の勉強は必要です。かと言って、専門用語をすべて把握するほどの勉強は私自身必要を感じていません。 iDeCoに関しては本もたくさん出ているので、まずはそれらを読むことから始めてみてもいいでしょう。
iDeCo関連本←発行年度が新しいほうをオススメします
最後までお読みいただき、ありがとうございます。