「教育実習で教職をあきらめました」

私は県内の大学で就職アドバイザーとして学生の相談にのっています。

 

民間会社への就職を希望する学生の割合が多いですが、民間の就活がある程度収束すると、今度は公務員、そして教員を目指す学生相手に小論文の添削や面接の練習を行っています。

 

教育実習で不安になり、教師になることをあきらめました

教育実習で教員になることをあきらめる人は案外多い

 

「教育実習で教職をあきらめました」はその相談現場で意外とよく耳にする言葉です。

 

大学入学前までは子供の頃からの夢や親の勧めやなどもあって、将来の仕事を教員に設定している学生は多いです。でも、実際に教育実習で学校現場に入ってみると自分が求めているものとは違うと思ったり、ストレスを感じてしまう場合もままあるようです。

 

板書が案外大変だった…

自分の話を聞いてもらえなかった…

スーパーで生徒を見かけたとき思わず隠れてしまった

憧れの先生はいたけど、自分がなれるのか…

本当に教師になりたいのか、自分

 

 

などなど。

 

そんな彼らに対して私が投げかける言葉

 

相談の現場では、彼らの悩みが教育実習というある意味<大舞台>を終えた後の「燃え尽き症候群」なのかどうかを見極めるため、いろいろ会話をします。

 

そして本人が思う適性や教員への志望度を確認し、それでもやはり「教員にはならない」と決めた学生には

 

「はやくわかってよかったね」

 

と声をかけています。^^

 

 

どんな仕事やつらい体験でも学べることは多いですよね。私でも「あのつらい体験があるから、今、こんなに穏やかに暮らせているんだ」と過去と今を結びつけることはあります。

 

ただ人生の中で一番仕事の選択肢の多い大学生
「新卒」という一番強いカードを持っている大学生

 

わざわざ自分では向いていないと感じる仕事に就く必要はありません

 

好きな仕事で社会に貢献できる喜びを知ってもらいたいと思います。

 

教員には向き・不向きがある

基本的にどんな仕事にも向き・不向きはあると思いますが、ある程度慣れてきたり、自身の人間力やどうしてもこれをやりたいという熱量でどうにかなってしまう場合もあります。

 

でも教員は「向き・不向き」が及ぼす差が大きく、不向きな人がその世界に飛び込むとそれはつらいだろうと想像できます。

 

仕事量も多いですし、生徒だけではなく保護者対応もあるし、先生同士の人間関係もいろいろありますから。

 

ちょっと話はそれますが、先日亡くなった劇団四季の創設者、浅利慶太さんも生前「演者として向かない人にはなるべく早めに(劇団を)辞めてもらわないとどっちも不幸」とおっしゃっていました。早めの決断って大事ですよね。

 

それでも教員はすばらしい仕事

 

同時に教員はとてもやりがいがある、すばらしい仕事だとも思っています。

 

日本の教育現場には多くの課題もあるでしょうが、それでも「子供が好き」「子供たちの成長に携わりたい」という熱い思いを抱いて教員を目指す学生には試験合格までエールを送り続けたいです。

 

以前、教育をテーマにしたテレビ番組である人が「教員は給料を無料にすべき」という暴言を吐いていました(笑)。でもその人曰く、「それでもやりたいと思う人が本当に教員に向いている」とのこと。

 

極論ではありますが、ある意味的を射ているなとも思います。

 

人を育てる仕事ですから、やはりその情熱が持てるかどうかが教員に向いているということなのでしょう。逆に言うと、安定や給料だけで勤められる仕事ではないです。

 

これから(本当に)教員を目指す学生の皆様には、頑張ってもらいたいですし、ちょっとためらう方は自分の心の声に向き合えるといいですね。